8月12日とかち酪農危機突破集会を終えて

コラム

北海道士幌町で酪農を辛うじて営んでおります川口太一と申します。
よろしくお願いいたします。

12日とかち酪農危機突破集会を一員であります十勝酪農法人会主催の元開催いたしました。
その際パネリストとして危機を訴え意見交換させていただきました。
北海道だから存続できるなどは全くなく危機にさらされております。
コロナの影響は当然あるにせよ加工の過剰はかねてからの悩ましいい問題でありました。
もはや抜本的な見直しが生乳流通には必要です。しかもその議論が真剣になされておらず、いつの間にか需給が落ち着くと建設的な議論が消えます。
つまり健全な需給調整は大変に難しく現在の手法では生きずまり感があると思います。
もはや生乳需給はオールジャパンの問題であり、北海道が調整弁を請け負ったにせよ本州酪農の問題でもあると思います。
今回の在庫対策は北海道が先んじて取り組みましたが〈2円〉、本来であれば本州一同での取り組みが望まれました。
飼料高騰は極限状態まで来ておりますが、ここがスタートでありかわせによっては更に上がります。
開戦直後の穀物高騰が今着ているのだと思いますと身の毛がよだちます。
これから集会を企画されておられるようですね。是非とも開催してください。
できるならば系統組織での開催を願いましたが、かなわず我々で企画致しました。
むしろ開催を否定的に扱う農協もあり、半ば強硬的でもありましたが、100名を超す生産者が集い意見はやみませんでした。
今日本の酪農の危機です。組織・国はどう向き合い生産者と打開できるか否かが問われています。一時しのぎの対策では済まされず、
過剰の際の対処の仕方と生産者への最低限の生産に向けての補償制度等々食糧安全保障を骨格に議論されるべきと思います。

是非とも九州に続いて生産者集会を茨城県で開催して、本州一円に波及されることを願っております。
トップダウンではなく草の根のボトムアップが世論を動かすと思っております。
何としても酪農業の延命治療を今せねば牛乳が飲めなくなる気がしてなりません。
11月からのねあげの丁寧な説明は茨城県ではございましたか。
なぜ10円なのか。その積算根拠はいかがでしょうか。
北海道は本州に並んで飲用を上げないとメーカの価格形成に無理が生じるから上げたとの弁です。最大の指定団体とは言い難い。
北海道は余剰なる粗飼料が昨年ほどにかもしれません。一番に苦戦しかも2番も雨雨で心配なところです。
是非とも集会の成功を祈念いたします。

(有)川口牧場川口太一