名目上は、自主廃棄牛乳について

コラム
消費者の皆様へ伝えたい

牛乳廃棄の現状。

現在、北海道において牛乳の自主廃棄がされています。背景として下記に記します。
〇現在低能力牛「淘汰」に1頭5万円交付。
上記を行わないと、年末年始に牛乳が余り大量廃棄が恐れあり。そのため、北海道のみ牛乳を減らす策として、各農家に対して削減割当を行い。牛を淘汰をし、牛乳を減産しています。

牛を淘汰を選択しない場合、牛乳出荷が困難となり、廃棄となります。
 なお、淘汰を選択しない理由としては、一度頭数を減らしてしますと元の規模に戻ることに数年を要する為、損益分岐点が存在する農家ではある程度の頭数(乳量)を確保し、返済計画に狂いを生じさせない判断があります。

言葉が過ぎてしまいますが、下記を抱いてしまいます。
 生産過剰は事前に調整できなかったのか?
 全て農家の責任か?
 青天井で規模拡大を進めた国は、現状何を思いますか?
 資金繰りをした政策銀行は、現状何を思いますか?
 予測せず牛乳を受け入れた生乳販連は、現状何を思いますか?
 勿論、我々酪農家が、経営判断をして、現在に至ります。
 しかし有事が起こった際、食料確保の一翼を担う覚悟を持って、一流の仕事をしてきました。
 このままでは、数カ月以内に国内酪農家全滅です。 
 消費者の皆様には、積極財政を選んで頂き、諸外国並みの国からの援軍を頂きたい。

 諸外国は、平時の際も有事を想定し、食料自給率100%以上を目標としています。

下記の文章を匿名希望様より頂きました。

 いま北海道では期中加工原料乳価格改定をこの時期でまだ交渉してます。メーカからの出されている提示は“今期生産を減らせ“です。通常一年の底である10月下旬を前年対比大きく下振れしている現状は私は減産しすぎと考えております。交渉の為にさらなる5万トン削減に向けて選べる選択は廃棄です。10トン毎日廃棄して生産者もいます。ここで確認したいのは常に北海道酪農が日本の需給を調整していることです。本州飲用市場にとっても北海道の生乳はなくてはならなく、需給は足りません。不足を補う形の関係かもしれませんが、今北海道酪農は追い詰められております。利益が出ないだけではなく、更なる減産(搾乳牛淘汰・廃棄)を突き付けられたこの現実は消費者の皆様にも知っていただく必要があります。しかしホクレン中央会のメディアへの取材圧力は強く、何とか次週の新聞に掲載されるよう頑張っております。私は目標数量を115%近く超えてます。減産政策には何一つ理解できないからです。”搾り得を許すな“の同志や組合と交戦してます。形だけの廃棄行動ですが、ただ捨てるわけにはいかない。この追い詰められた北海道酪農の現実を訴えて、多くの輸入品によって国産が押しのけられている自給率の矛盾も問いかけたいのです。腰に手を当てておじさんが牛乳を飲む訴え方は間違いだと気がついてほしいです。